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財団情報

北九州市は200キロを超える海岸線と300近い河川を有する自然豊かな街です。街の中心を流れる紫川では、全国の政令指定都市の中で唯一清流にしか生息できないアユが、秋に自然産卵を行い、翌春には元気よく天然遡上します。
かつて、北九州は山紫水明の豊かな自然に恵まれた地域でしたが、明治以来の工業化、そして、昭和の高度成長と共にものづくりの拠点として大きく発展する一方で、多くの貴重な財産を失うことになりました。大気汚染や水質汚濁等の公害で、洞海湾は全く生物の棲めない「死の海」となり、古くから母なる川として親しまれた紫川は、異臭漂う「黒い川」となりました。
その後、故郷をなんとか緑あふれ、綺麗な川や海を取り戻したいとの強い意志を持った多くの市民が立ち上がり、行政や企業と一体となって公害を克服し、見事に豊かな自然環境を蘇らせました。
現在では、環境モデル都市として、日本はもとより世界の中で最先端を行く街の一つとして、高い評価を受けるまでに成長しました。そのような北九州の公害克服から、環境首都宣言に至る中で、平成5年に地域の多くの方々に支えられ当財団は誕生しました。
設立の目的は北九州の河川や海岸線の美化清掃、自然環境教育を通し青少年の健全育成、環境保護活動を通しての地域のコミュニティーづくり他、多岐にわたっております。このような事業を通して、環境ボランティアの輪が北九州のみならず、福岡、全国、世界と大きく広がっていくことを期待しております。
この度、新公益法人に認定され、さらに新たな決意のもと、環境保全活動に取り組んでまいる所存です。

代表理事 高宮俊諦

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