第27回 タカミヤ・マリバー環境保護シンポジウム
当財団では、令和6年度の第27回タカミヤ・マリバー環境保護シンポウムを下記の要項で開催をさせていただきます。
① 日時・・・令和6年11月9日(土) 9:30~12:00
② 会場・・・北九州市商工貿易会館 多目的ホール 入場無料
(北九州市小倉北区古船場町1−35 093-541-2184)
③ 特別講演・・・宇根豊氏(九州大学 農学博士)
「日本人にとって自然とは何か ~水田生態系における生物多様性~」
宇根豊氏は、1978年より「虫見板」を用いた「減農薬稲作」を技術化・理論化し、全国に普及をさせました。また、これまでの農薬の散布を科学的に批判し、1983年には、「減農薬米」の産直を福岡市農協と生協県連(現在のグリーンコープ)とで始め、これは米流通の革新的なものでした。2000年には、NPO法人「農と自然の研究所」を立ち上げ、田んぼの生きもの調査等を通じて、生きもの指標や生きもの全種リストなどを完成させました。
近年、化学物質が昆虫など小動物だけでなく、人体にも大きな影響を与えているとして度々大きな問題になっております。その中でも、稲作においては、近年多く使用されるようになった『ネオニコチノイド系農薬』が、害虫だけでなく田んぼ等に生息する様々な生きもの、ひいては河川に流れ込んだものが多くの小動物に影響を与え、魚類等の減少にもつながっていると言われています。
又、『ネオニコチノイド系農薬』は神経系に作用する農薬のため、人体への影響、特に子供達に大きな影響を与えているとして、多くの学者や環境保護団体等からも指摘が行われております。加えて、日本では使用可能なネオニコチノイド系農薬でも、海外では既に使用禁止や厳しい制限がかかっている種類が数多く存在しています。
organic-newsclip.info/nouyaku/regulation-neonico-table.html
今回の特別講演では、この問題に関してもお話頂く予定となっています。
この機会に、生物多様性や日本人の主食であるお米、そして化学物質等に真剣に考えてみませんか。
入場は無料となっておりますので、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
◆主催・・・公益財団法人 タカミヤ・マリバー環境保護財団
◆共催・・・北九州市
◆後援・・・北九州商工会議所、福岡経済同友会
NPO法人里山を考える会、北九州ESD協議会、全九州釣りライター協会
◆入場・・・無料
⑧ お問い合わせ…(公財)タカミヤ・マリバー環境保護財団
事務局 西森、森山 TEL 093-661-3194